現在、日本で最も普及している「蒸し製煎茶」は、江戸中期に発明されました。その後、蒸し製煎茶は、売茶翁や文人たちにより日本独自の喫茶文化として発展してきました。また、幕末・明治期には輸出の主力商品として日本の近代化を支えた一方、国内では全国的に喫茶習慣を根付かせる力になりました。昭和期には日本の家庭に定着し、おいしいいれ方が科学的に研究されるようになるなど、時代に合わせて喫茶方法や販路は変化してきました。さらに現代では、ティーバッグやティーマシーン、手軽においしくお茶が飲めるように工夫された茶器など、煎茶を味わう多様な方法が開発されています。本展では、図書資料、絵画資料、茶道具等を展示し、さまざまな時代で人々を魅了してきた蒸し製煎茶がどのように飲まれてきたかを紹介します。
場所 | 博物館2階企画展示室 |
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料金 | 常設展入館者は無料(別途、博物館観覧券が必要です) |
協力 | 公益社団法人静岡県茶業会議所、公益社団法人静岡県茶手揉保存会、静岡県農林技術研究所茶業研究センター、不双産業株式会社、永谷宗園茶店、海野俊堂氏(煎茶道静風流家元)、松本侑己氏(株式会社アビリティフィールズ)ほか |
関連ファイル | 企画展チラシ |