ふじのくに茶の都ミュージアムとは
施設概要
静岡県では、平成26年3月に策定した『ふじのくに「茶の都しずおか構想」』において、本県のお茶に関する資源を生かして、静岡茶のブランド確立を図り、お茶のある健康で豊かな暮らしを実現するため、「茶の都しずおか」づくりを進めていくことを定めました。
この構想を踏まえ、日本一の大茶園である牧之原台地に位置し、博物館、茶室、庭園、商業館から成る「旧島田市お茶の郷」を「茶の都しずおか」の拠点として整備しました。
平成30年春に「ふじのくに茶の都ミュージアム」として開館し、外観に県産材を使用した吹き寄せ壁を設けるほか、博物館内には楽しく回遊できるよう様々な見どころがあります。
「ふじのくに茶の都ミュージアム」は、お茶の産業・歴史・文化を紹介する展示のほか、茶摘み・手もみ体験や、五感で感じる講座を充実させ、子どもから大人まで楽しくお茶について学べる機会を提供します。さらに、国内外の茶業関係者やお茶愛好者を対象に研修会等を開催し、情報集積・発信を行っています。
シンボルマーク
- コンセプト
- 富士山と茶畑をラインで、綺麗さびを吹寄せ(*)柄で表現している。青と黄、緑の3色で「水と光でお茶を生み出す」、静岡らしい爽やかなイメージを表す。
*吹寄せ(ふきよせ)とは、格子などを2本または数本ずつ間隔を詰めて一組とし、その組と組とは間隔を広くして配置すること。
引用元:下出源七、『建築大辞典』、彰国社、1976年、1327ページ
次代を担う若い方の感性を取り入れ、多くの方に親しみを持っていただけるようなデザインを目指して、県内でデザインを学ぶ高校、大学、専門学生を対象に公募しました。応募していただいた作品の中から静岡文化芸術大学大学院1年(公募時)の藤井邦光さんが考案したデザインに決定しました。
沿革
- 2014(平成26)年 3月 ふじのくに「茶の都しずおか構想」策定
「茶の都」としての資質を一層高め、茶の魅力を国内外へ発信するため、「茶の都しずおか構想」では、(1)文化 (2)生活 (3)学術 (4)産業 (5)観光 (6)人材育成 (7)情報発信 (8)拠点づくり、の8分野の推進方向を定めました。 - 2015(平成27)年 3月 ふじのくに「茶の都しずおか推進計画」策定
構想で定めた8つの推進方向に沿って、「茶の都しずおか」を具体的に推進するための計画をまとめました。 この推進計画で、当時、島田市が運営していた「旧島田市お茶の郷」を「茶の都しずおか」の拠点として整備することとなりました。 - 2016(平成28)年 3月 ふじのくに茶の都ミュージアム(仮称)実施計画・運営計画策定
静岡県は、「旧島田市お茶の郷」のリニューアル整備に向けた実施計画及び運営計画を策定しました。 - 2016(平成28)年 6月 旧島田市お茶の郷の取得
「旧島田市お茶の郷」は閉館し、静岡県に移管されました。 - 2017(平成29)年 2月 改修設計完了
- 2017(平成29)年4月 ふじのくに茶の都ミュージアム開設
- 2017(平成29)年4月 熊倉功夫氏が初代館長に就任
- 2017(平成29)年5月 改修工事着手
- 2017(平成29)年12月 ふじのくに茶の都ミュージアムの設置、管理及び使用料に関する条例の公布
- 2018(平成30)年3月 開館